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大阪南部高速道路事業化促進について

 大阪南部高速道路の事業化促進につきまして、格段のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 大阪南部の当地域は、大阪府で数少ない高速道路の空白地帯であり、阪和・南阪奈・西名阪・京奈和の各自動車専用道路に接続する「大阪南部高速道路」の整備は、当地域と大阪都心部や関西国際空港との接続性の向上だけではなく、奈良県や和歌山県を含めた広域道路ネットワークの構築に寄与し、地域全体の経済発展と地域振興に加え、世界遺産や日本遺産などの豊富な資源を活用した観光振興、防災・減災及び国土強靭化に多大な効果をもたらすものであります。
 つきましては、令和3年度道路関係予算には、防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策に加えて、中長期の安定的な道路整備が進められるよう財源を確保していただくとともに、大阪南部における下記の課題を解消するためにも、物流拠点・観光地等へのアクセス強化や、基幹道路同士の代替機能を有する「大阪南部高速道路」を新たな広域道路交通計画にも位置づけ、事業化に向けた特段のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。


一、現状の道路ネットワーク
 大阪南部を縦断する幹線道路の国道170号(大阪外環状線)や、それに接続する国道309号や国道371号が従前より慢性的な渋滞を引き起こし、府道や市道の生活道路に交通が流れ込んでいる状況である。
 また、周辺の高規格道路が構築された地域に、大阪南部の企業が流出する厳しい状況であり、地域における人口減少・高齢化に更なる追い打ちをかけている。
  企業誘致を促進する面整備などの施策と連携しながら、都市間、物流ネットワークの整備が必要であること。


一、防災・震災対策と道路ネットワーク
 近年、多発している集中豪雨や台風の猛烈な風と大雨により、大阪南部においても幹線道路や生活道路に多大なる被害をもたらし、住民らは不自由な生活を強いられた。近い将来、南海トラフ地震の発生が高い確率で予測されるなか、高規格道路のダブルネットワークを確保し、国土強靭化に資するネットワークの更なる整備が急務である。
  人やものの流れが確保でき、代替機能を有する広域的な道路ネットワークの整備が必要であること。


一、救急医療施設と道路ネットワーク
 南河内圏域内にある唯一の災害拠点病院であり第3次救急医療施設が圏域外へ移転することにより、尊い人命を預かる医療体制に深刻な影響を与えている。
  高速搬送で救急・救助の活動できる道路ネットワークの整備が急務であること。


一、自然・歴史・文化遺産等を生かした観光振興と道路ネットワーク
 大阪南部を含む周辺には、世界遺産の「百舌鳥・古市古墳群」や、日本遺産の「中世に出逢えるまち」、「葛井寺」、「竹内街道」に加え「女人高野」「葛城修験」が新たに認定されるなど、歴史や文化などの地域資源が広域に存在し、その数は極めて豊富である。また、2025年には大阪万博も開催され、新型コロナウイルス収束後には多くの観光客の来阪が予想される中、それぞれを周遊化し、広域的に来訪者を呼び込む施策を図っていきたい。
  大阪南部のみならず奈良県・和歌山県などの世界遺産への繋ぐ広域的な観光・交流ネットワークの整備が必要であること。


 令和  年  月  日
  大阪南部高速道路事業化促進協議会
    会 長  河内長野市長 島 田  智 明